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野育を実践しているこども園へ見学に行って来ました。

更新日:2018年6月18日


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せいめいのもり 正面

札幌市東区にある【学校法人 清明学園 幼保連携型認定こども園 せいめいのもり】へ見学に行ってきました。



何しに行ったか、ですよね^^;



私、西尾は足に関する仕事をしていまして。お子様の足もみる機会が増えております。大人になってから、足が左右で変わったことに対して、体の不調を訴える方が多いのです。


そこで、『大人になってからでは困るだけだから、子供のうちに正しく靴を履き、正しく足が成長するようにしないと!』と思ってるわけです。


そんなことを思ってた矢先に、こちらのこども園で勤めている方と知り合いまして、見学が実現したのです。


しかも、噂の(?)裸足教育であると耳にして、足の状態をみて、比較するにはちょうどいい機会だと思いました。


朝9時に伺いまして、職員室にて、こちらの教育方針といいますか、園について概要を園長先生自らお話くださいました。



ここで驚いたのが、園長先生の子供たちに対する想いが熱い!



行事一つとっても、『子供が主役になっているかどうか』を基準にして内容を決めているそうです。例えば運動会ですね。


大人に見せる運動会ではなく、あくまで子供たちがのびのびできる内容になっているかどうかを職員全員で話し合って決めているとのこと。


このように、常に『子供中心』の考えです。だからと言って、無秩序ではありません。現代社会の中でも必要最低限のルールを実践させています。


園庭には車(またがって自分の足で漕ぐもの)や自転車があって、これは通常の交通ルールの一部を実践させています。


一番印象に残ったのは『人を轢かないこと』。人を轢いたら即免停だそうです(笑)いや、当たり前ですよね。でも、実社会ではとても重要なことです。人を轢いたら相手の人生も自分の人生もその家族も、、、と、後戻りできない影響を与えます。


遊びながら実社会のルールを学ぶ。そして友達と一緒にいて人間関係についても自然と身につけていました。



私は足に関するところに目がいくのですが、これが素晴らしい!と思ったのです。園庭に出るとき、靴を持ってきて、マジックテープでちゃんと留めて履いていました。みんなちゃんと靴を正しく履いていました。


そして脱ぐときは、ちゃんとマジックテープを外して緩めてから脱いでいました。そして靴底の泥をちゃんと落としてから、靴箱へ持っていってましたね。


園の全員が実践しているから、靴履くのに時間がかかって、『ちょっと待って!』ということもない。一人ぼっちにならないんですよね。


そのような子供たちをみて感じたこと。全員、地に足が着き、姿勢がフラフラしてないのです。立っても座っててもちゃんと落ち着いています。


『足が育つ』ことで、体幹がしっかりしている証拠です。足育の根底を垣間見ることができました。


靴箱を見ましたが、全員、靴の型崩れがなく、カカトどころか、靴のアッパーを踏んでいる形跡なんてありません。


靴が潰れていないのです。靴底が減ってたりはしてても、修理が必要だ、というのは2〜3足ほど。280名在籍している幼稚園で、です。


園庭で遊ぶとき、別に靴を履かなくてもいいのです。裸足教育といっても、靴を履いちゃダメ!という訳ではないようです。あくまでも『自分で判断する』ことをヤメさせない方針です。自分で考え、そして行動する。


しかし、靴の履き方とかは特に指導をしていない、というのが驚きでした!のびのび運動するということは、しっかり靴を履かないと脱げてしまい、『これでは危険だと子供ながら認識しているのかもしれません。



そんなこんなで、1時間半ほど園をグルッと見させていただきました。教室を覗けば、先生は『これから何をするのかなー?』なんて、子供たちに質問を投げかけます。


子供たちはちゃんと応える。今日することを把握してるんだ!って思いました。今日何をするのか、何時にどこに行けばいいのか、そんなことを質問形式にして、ちゃんと応える。


大人から子供に強制をするのではなく、質問をして、自分の口で答えを出すことで、自ら責任もって行動する子供たちになっていました。



先生たちは、あれするよ!これするよ!ではなく、グイグイ子供たちを引っ張っていくのでもなく、ちょっと遠くから『見守る』ことをしていました。遊びでも「危険!」と思っても、一定の距離を保って『見守る』のです。


気づいたら、子供は自分で解決してるんですよね。こちらの園の構造や方針が、子供たちが"勝手に"成長する仕組みになっていたのです。


『野育の会』という会に入ってるそうで、全国にこのような園がいくつもあります。そう行ったところに視察に行ったりするそうです。反対に世界からこちらの園の視察にいらっしゃることもあるそうです。



自由に遊ぶ時間でも、子供たち全員が同じことをしてる訳ではありません。ママゴトだったり、乗り物を走らせたり、砂場で遊んでたり、遊具とかでダイナミックにどんどん登って行ったり、本を読んでいる子もいたり、職員室に行ったり、、、


この年齢ですでに自分の遊びたいこと、やりたいことは違っているのです。十人十色です。これぞ『true colors』ですね^^ 自分の心の声を聞いてるのかはわかりませんが、ちゃんと自分で考え、行動していることには驚きました。


どうすればいいのかわからない、さまよっている子がいないのです。『自分らしく』暮らす、生きる、というのは、こういうことなのかもしれません。



『自分らしく』生きる、暮らす方法を子供たちが教えてくれました。



もし、どうすればいいのかわからない、人生さまよっているのだとしたら、一度『野育』を実践している幼稚園・保育園・こども園に行ってみるといいかもしれません。子供たちがヒントを与えてくれます^^



 

【せいめいのもり】

HP:http://www.seimeigakuen.ed.jp/seimei/

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