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夢を叶えるには?

彼女には壮大な夢がある。それは『全人類の母になること』。なんでそう思っているのだろうか?幼少期の記憶がほとんどないと言う。しかしそう思う、ということは幼少期に過ごしたあらゆる環境がそのようにさせているのだろうと思う。



柴田瑠衣さん


彼女の名前は柴田瑠衣さん。現在、保育士をしている。どういった経緯で保育士になったのか、そしてどうして保育士になったのかを教えてくれた。


幼少期に勉強しなさい!とか言われた記憶がない。お母さんとの記憶も曖昧な感じのようだ。このことからも、お母さんに対するイメージが無意識のうちに出来上がっていったのかもしれない。


子供に関わる仕事をしている中で『医療保育士』という職業を知る。医療保育士とは、体が弱くて、なかなか保育園とかに行けず、ずっと病院にいるような子の保育をすること。


そのためには国家資格である「保育士」の資格を取得する必要がある。医療保育だと、看護師とのコミュニケーションが取れないといけないので医療についても知識が必要になる。


2007年から『医療保育専門士』という資格認定制度がスタートしている。

http://www.iryouhoiku.jp/original2.html(参照:日本医療保育学会)


医療保育士になる手段として保育士になった。現在、こども園で保育の仕事をしているが、現場を経験することで”園長先生”になることも視野に入れるようになった。というのも、保育士の仕事をするようになって、理想と現実のギャップを知ったからだという。


理想は、働いている人(保育士等)、そこを利用してくださる子供たち、そして子供たちの親御さんとの関係性が良い状態。しかし現実は働いている人(保育士等)の負担がとても大きいという。



三者の関係性が良好が理想


働いている時間が長い(拘束時間が長い)というのもそうだけど、それに見合う給料かどうか考えるとどうだろうか?


働いている人たちは「その人たちの”良心”で働いているんだな」と感じているようだ。それによって、幼稚園、保育園、こども園が機能しているのだろう。


さらに、子供達がすくすく育つ環境がちゃんと整っているのか?親御さんからクレームが来ていないか?というのが全国の保育の現状になるだろう。


幸いにも彼女は、環境保育に力を入れているところを探して、そこで働いている。子供達はすくすく育ち、親御さんもそれに対して満足している様子。


働いている人たちの”良心”によってうまく循環しているのであれば、そこが崩れた時、全てが崩れる。だから、常に保育士は足りない状態で一人一人の負担が大きいのだろう。


彼女曰く、「保育士は子供たちもそうだけど、その親御さんも先導する能力は必要だし、人前で話す能力も必要、ピアノも出来なきゃいけない、運動も出来なきゃいけない、裁縫とかもできなければならない。保育士はオールマイティーでなければならないのです。」


その現実を知って、彼女は園長先生になって、みんなが過ごしやすい環境を作りたいと思うようになった。働いている人たちも満足いくようにしてあげたい。


『職場の環境を整えて、そこで働いている職員を見て、子供達が憧れる存在になれるようにすること。そして、その子供たちを見た親御さんたちにもここに預けてよかったと思える場所にしたい。そうやって好循環を生むシステムを築き上げたい。』


そう思っても、変わるのは自分の周囲だけにとどまってしまうことに気づく。世の中は変わらないのだ。命の根源である”お母さん”に何かをしたいと思うようになる。そこから”お母さん”を助ける事業をしたいと思うようになった。


全体を見据えた上で、自分をどうするか?相手を変えるより、自分を変える方が簡単とよく言われるが、まさに彼女はそれを実践しているようだ。


『自分らしく生きる』ことは、どれだけ自分と自分に取り巻く関係性について対峙しているか、考えているのか。元々あった大きな夢を軸にして、どんどん具体的になってきている。

大きな目標である『全人類の母になること』には理由がある。命の根源である”お母さん”を助ける事業をしたいと思っているが、それは”お母さん”という存在が当たり前ではないことを全ての人に知ってもらいたいという想いが彼女にはある。


これから事業化に向けて、親になった人、なりうる人に話を聞いていくことを考えているようだ。いわゆるリサーチだ。


私が感じたことは、彼女は人生を『本気』で生きているなーっと思った。同じ環境に身を置いたとしても、現状を変えようとしないで毎日を過ごすこともできる。しかし彼女はこの環境を変える必要があるのではないか?と考え、行動している。


現状に満足するか?それとも変える必要があるところは変えようと努力をしているか?『自分らしく生きること』と『本気で生きること』は近しい間柄なのかもしれない。



P.S.


人生を振り返って、最後に『今、とても幸せです。本当にみんなに感謝です!」と涙を流しながら、人生の振り返りを締めくくった。




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